オムツ・陰部洗浄勉強会

「オムツ・陰部洗浄勉強会」

メディホス河口湖では定期的に勉強会を開催しています。

今回は、9月19日に「オムツ・陰部洗浄勉強会」を開催しました。

 

今回は看護師が中心となって勉強会を開始し、オムツ交換の目的や、やり方などを学びました。

 

・オムツ交換の目的

  1. 臀部の清潔を保つ。
  2. 排泄後の不快感を取り除く。
  3. オムツによる皮膚炎を防止する。
  4. 排泄物の観察(尿・便の回数、性状)
  5. 気持ちよく食事を摂取するための準備

などがあります。👩‍🦽

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・オムツ交換時の観察ポイントとしては、

〇尿

→色、量、排尿間隔、混入物、臭気

〇便

→色、臭い、排便間隔、性状、量、混入物

〇皮膚

→皮膚の性状(発赤や湿潤・剥離がないかなど)

〇体動

→どのくらい動けるか、体動後の変化はないか

〇自覚症状

→嘔気、腹部膨満感、残尿感、排尿時痛

をオムツ交換時観察し発赤などがあれば看護師に診てもらいます。

 

・オムツ交換の基本的なやり方

①おむつの準備として、テープ止めを広げ、ギャザーを立たせます。

尿取りパットは横に軽く引っ張り広げギャザーを立たせます。

 

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②尿取りパットは、横に軽く引っ張り広げギャザーを立たせ、テープ止めのギャザーを内側に収めます。

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③おむつの吸収帯の端を、ウエストの高さに合わせ、テープが腸骨にかかるように当てます。

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④センターラインのマークを目安におむつの中心を体の中心に合わせ当てます。

(写真は背部)

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⑤尿取りパットを女性の場合は尿道口にフィットするよう山折りに、

男性の場合は陰茎を包み込むように山折りにします。

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⑥テープ止めのギャザーが、鼠径部に沿うように当てていきます。

★point

大腿部が太めな方は、大腿部を手で押さえ鼠径部に沿うようにします。

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⑦おむつの前側を広げ、オムツの中心がお臍に来るようにします。

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⑧下側のテープを上向きに止めます。

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⑨腸骨の丸みに合わせるように、上側のテープをウエスト部分から下向きに止めます。

下から止め、完成系はテープがクロス型に止まります。

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⑩鼠径部のギャザー部分と皮膚のずれがなくなるように、おむつと大腿部に手を添え、圧迫やずれを解消します。

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陰部洗浄の目的

陰部は、排泄物や発汗などによって、湿潤しやすい部位です。不潔な状態のままにしておくと細菌の繁殖を招いて尿路感染症を引き起こしたり、強い臭気を発したりすることになります。

 

・陰部洗浄のやり方

①陰部を微温湯で濡らします。

微温湯を流すときは、洗浄用ボトルを近づけ過ぎず、真上に持ち、手のひらに沿わせて流すようにします。

理由→温湯の確認と水圧緩和の為

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②泡立てた洗浄剤を陰部に付けます。

理由→泡の表面にある界面活性剤が汚れを浮かせて包み込むためです。また、泡立てた洗浄剤は微温湯で流したあとに石鹸残りが少ないからです。

③陰部を洗います。

尿道口から肛門にかけて、一方向で洗うのが基本です。

理由→肛門側川の大腸菌など細菌感染を防ぐためです。陰部の皮膚や粘膜は傷つきやすいので、決してこすらないようにします。泡でなでるようにやさしく洗います。

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④微温湯で洗浄剤を流します。

洗浄剤が残らないように、十分に洗い流します。

★point

泡が沢山ついているときは流す前にティッシュなどでふきとりましょう。

 

⑤水分を拭き取る際には、拭き取り用ペーパーもしくはおしりナップ(おしり拭き)をやさしく押し当てるようにします。決して、こすらないようにしましょう。

⚠鼠径部や陰茎の裏側、皺の部分、陰毛の部分など洗浄剤や水分が残りやすいところは特に注意します。

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⑥患者さんに側臥位になってもらい、臀部を洗います。

臀部は「の」の字を書くようにして洗います。

しっかり洗剤を落として終了です。

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・体を清潔に保つことは、生理学的にも日常生活習慣においても欠かすことが出来ません。

しかし、支援が必要な方は自分自身で自由に清潔にできず、疾患や障害のために体を清潔に保つことが出来ない場合があります。

メディホス河口湖の職員一同で利用者様のお手伝いを行います。

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ホスピス型有料老人ホーム メディホス河口湖

(サービス付き高齢者向け住宅)

 

〒401-0320 山梨県南都留郡鳴沢村2357-1

TEL 0555-25-7466 FAX 0555-25-7468

富士急行線 河口湖駅から車で20分

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